【一次創作】ある、鬼の話

かばね

とある鬼の過去の話。 こちらを読むと、もう一つの作品をより楽しめるかもしれません。 ※人体の損壊を含む暴力表現や、カニバリズム表現等あります。ご注意ください。 ※ぬるめですが人体の損壊、カニバリズム表現があります

何かを呪いに呪って死んだヒトは、ヒトを喰らうバケモノになるらしい。そしてそれを、この辺の奴らは“鬼“と呼ぶ。それが鬼としての本能なのか、腹の底にある憎悪は消えることはない。だったとしたら本当は。と思っちまう自分に心底腹が立った。◆◆◆◆孤児、それは珍しい話じゃない。親が死んだ奴。親に捨てられた奴。理由は色々あるだろうが、そこら中にいる訳だ。大抵、その辺で野垂れ死ぬか、生き抜く為に盗みでもなんでもやってるか。そんな末路を辿る。そんなガキを拾って育てるような物好きもいた。その物好きの中に静 という男が居る。いわゆる、孤児院って奴だ。人里の外れの山中で、何人かのガキ達と暮らしてた。俺も、その中の一人だった。畑を作って、たまに狩りをして、自給自足してた。「修!!」ニッ、と笑って、俺の頭をわしゃわしゃと撫でてくる。俺は、いつも笑って周りを引っ張るような静が、好きだった。他の奴らも、そうだったと思う。そして、顔触れはたまに減る。静は皆がちゃんと独り立ち出来るように、とアレコレ駆けずり回ってくれていたからだ。俺達もいつまでもガキじゃないし、そんなモンだろうと思っていた。俺だってそのうち出ていく事になるんだから。でも、それまでは。◆◆◆◆「おい、修。ちょっと遣い頼んでいいか?」静に呼ばれる。「ん?何?」薪割りを中断して、静の方へと向かう。静が俺達に何かを頼むのは、たまにある。静は社会勉強だって言ってた。その時は一人で近くの村に行けるから、俺は結構好きだった。「これを、村長の所に持って行ってやってくれないか?」そう言いながら、包みを差し出してくる。俺はそれを受け取る。一抱えある、西瓜みたいな包みで、結構ずっしりしてた。鉄っぽい匂いもして何が入ってるんだろうと思ったが、静のモンだし、別に触れなかった。「分かった。薪は?」「帰って来てからでいいぞ。それか俺がやっとくから。道、分かるよな?」「おう、任せろ!」じゃ、行ってくる!そう言って、俺は寄り道する事なく、山を下りて村に向かった。そして、言い付け通りに村長の屋敷へと向かう。何故か、村はいつもよりもザワザワしてた。どうしたんだろう、そう思いな…

最初の分かれ道

そのままなんとか穴蔵の入り口まで来てみたら、外は夜だった。

  • 「夜…………まぁ……昼よりは良いか……でもこの辺他に村とかあったか…?」
  • 「…見えなくもねぇけど…探すなら、朝まで待つか…」
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