【一次創作】圭紫

かばね

独占欲人間×チンピラ人喰い鬼 人間×人外のBL作品となっております。 執着する人間と、天邪鬼  pixiv、Blueskyにて投稿しているSSの詰め合わせ+分岐を足した物です ※R15-G程度と思われる流血、人体の損壊、カニバリズム的表現があります。ご注意ください。 もう一つ別の作品があります。今作の過去話となってるので、そちらと合わせるとより楽しめるかもしれません。

真夜中の廃ビルに靴音が響く。「……流石に眉唾だと思うんだけどねぇ〜。てかボロいなぁ、崩れちゃうんじゃない?」そんな事をぼやきながらスマホのライトで適当に周囲を照らしつつ、頭から足の先まで黒ずくめの男は足元に散らばった瓦礫を避ける。この辺りでは人がよく行方不明になる。死体も上がらない、その筋では有名な心霊スポットになっているビル。それが男の現在地である。どうせチンピラの溜まり場になってるだけでしょ。と考えながらも、真偽は気になる。何か面白い事があればめっけもん、誰かに売り付けられるようなネタが出たらそれもまぁいいか。そんな雑な動機での廃墟探索だった。「おいバカ押すなよ!!」「うっはは!!お前ビビってんのかよダッセェ!!」「うるせー!!」「……あーらら」ギャハギャハと笑う男達の声が少し遠くから聞こえて来て足を止める。声からしてニ、三人位の先客がいるらしい。ほぼ間違いなく、肝試し組だろうが、鉢合わせになると流石に面倒だなぁと引き返そうとして、やめる。ついて行ったら何か面白い事があるかもしれない。聞こえて来る声からなんとなく位置を把握しつつ、鉢合わせしないルートを考えながら上の階へと上がる。あ。そうだ。良い事思い付いた。適当にその辺に転がっている手頃な瓦礫を拾う。声が近付いて来るのを待って、その瓦礫を放り投げる。がん、がら、から…と階段を転がり砕けて落ちる音が静まり返った真っ暗闇のビルに反響する。「ひっっっ!?」「おいなんだよ今の!?」「知らねーよ猫とかだろ!?お前見てこいよ!」「はぁ!?嫌に決まってんだろ!?」「やっぱビビってんじゃねーか!!」子供騙し〜、と思っていたら分かりやすく怯えた声が響く。なにそれ。皆ビビりじゃん。おもしろ。こっち来るかなーと待っていたら、散々ゴネた末ジャンケンで生贄が決まったらしく、一人分の足音が近付いてくる。「……いやー、青春だねぇ」乾いた笑いを漏らして見つからない位置へと隠れる。こういう時真っ黒なのって便利だよねぇ。へっぴり腰のライトが頭の上を掠めて、影が通り過ぎて行く。「おい!なんも居ねぇって!!お前らも早く来いよ!!」ガバガバなクリアリングが…

最初の分かれ道

「めんどくせぇな、クソ…」

  • 着信を無視してごろりと寝直した。
  • ため息を吐いて、イライラしながらも諦めてしつこい呼び出しに応えた。
この作品を読む