揺らぐ
のて
久しぶりに一風変わったモーニングセットを味わいたくて、例の喫茶店を訪れた。 どれどれ、今日のメニューは・・・と、文字しか書かれていないメニュー表を見る。 Aセット だし巻き卵とシャキシャキレタスのサンドイッチ Bセット 煮干しの盛り合わせとミックスジュース Cセット 店主の気まぐれ朝ごはん むむ、これは難題だ。 以前と同じように猫が来てくれることを願ってBセットを選ぶか、Cセットの気まぐれに猫が登場する可能性に賭けるか。 いや、猫が来なかった時に後悔しない方を選ぶべきか。 BセットとCセットの間で揺らいでいると、足元からミャーンと可愛い鳴き声が聞こえた。 なんと! 以前の猫が自らやってきてくれたのだ。 目標は達成された。ここはCセットを、と口を開きかけた時、猫がすたりとテーブルに飛び乗った。 ふさふさの毛を擦り付けるようにぐりぐりと頭を押し当て、喉を鳴らしている。 これは・・・おねだり? 最後のひと押しとばかりに頬をザリザリとした舌で撫でられ、思わず声を上げた。「す、すいません、Bセットください!」
最初の分かれ道
いや、猫が来なかった時に後悔しない方を選ぶべきか。
- BセットとCセットの間で揺らいでいると、足元からミャーンと可愛い鳴き声が聞こえた。
- BセットとCセットの間で心を揺らしていると、肩に何かが乗った。